1.正規表現
正規表現(Regular Expressions)は、文字列の検索や置換などのパターンマッチングのための表現方法です。Linuxだけでなく、多くのコマンドやプログラミング言語が正規表現をサポートしています。
以下に、いくつかの基本的な正規表現のパターンとその説明を表で示しますので、これだけ覚えておけば大丈夫です。
パターン | 説明 |
. | 任意の一文字を表します。ただし、改行文字を除きます。 |
^ | 行の先頭を示します。 |
$ | 行の末尾を示します。 |
[abc] | a、b、またはcのいずれかの文字とマッチします。 |
[^abc] | a、b、またはc以外の文字とマッチします。 |
[a-z] | アルファベット小文字の範囲内の文字とマッチします。 |
[A-Z] | アルファベット大文字の範囲内の文字とマッチします。 |
^ | 行の始まりを指します。 |
$ | 行の終わりを指します。 |
[0-9] | 数字の範囲内の文字とマッチします。 |
\w | アルファベット、数字、アンダースコア(_)にマッチします。 |
\d | 数字にマッチします。 |
\s | 空白文字(スペース、タブ、改行など)にマッチします。 |
* | 直前のパターンの0回以上の繰り返しにマッチします。 |
+ | 直前のパターンの1回以上の繰り返しにマッチします。 |
? | 直前のパターンの0回または1回の出現にマッチします。 |
{n} | 直前のパターンのn回の繰り返しにマッチします。 |
{n,} | 直前のパターンの少なくともn回以上の繰り返しにマッチします。 |
{n,m} | 直前のパターンの少なくともn回以上、最大でm回までの繰り返しにマッチします。 |
() | グループ化されたパターンを作成し、後で参照することができます。 |
| | オル演算子。いずれかのパターンにマッチします。 |
\ | 特殊文字をエスケープします。 |
以上、これだけ覚えておけばOKなのですが、正規表現は使い慣れるしかない部分もあるので、使いながら覚えていってください。